Column / No.029 November


November 【November】

監督:Joe Mantello
脚本:David Mamet
出演:Nathan Lane、Dylan Baker、Laurie Metcalf、Michael Nichols、Ethan Phillips
-THE SYNOPSIS.
アメリカ大統領選挙を2週間前に控えたホワイトハウス大統領執務室
再選を賭けて選挙に臨む現役候補"チャールズ・スミス"だが
"アーチ"と"クラリス"を残しスタッフは去り民衆も総スカン状態
あげく大統領図書館を建てるための資金も残り僅か…
そんな崖っぷちダメ大統領に舞込んだ儲け話。
チャーリーは望みどおり歴代大統領のように歴史に名を残すことが出来るのだろうか。

2008年1月77日〜Ethel Barrymore Theatreで上演が開始された
ピュリッツァー賞受賞者"David Mamet"による新作ストレートプレイ。


2008年1月18日、NY"Ethel Barrymore Theatre"…

はいっ!てことで私、遂に念願かなってこの目で直接ネイサンの舞台を観てきました!
正直、それもこれも全部は僕なんかとの同行を快諾してくださった
同行者様たる美都様のお陰なのですよ!
ブログの旅行記をご覧になった方でしたらお気づきでしょうけども
でなきゃまだまだ異国には行けない語学力しか持ち合わせていませんので
入国審査で既に一杯一杯になるような人間を面倒みる事になった
美都様には本当に申し訳なく思いますが
ソレもコレも僕を同行者と選んだ時点で運の尽きだったんだと諦めていただくしかありません(苦笑

さてさて、前置きはそのくらいにして
偶々宿泊したホテルが劇場の真向かいだったので
そりゃもう、ステージドアで何て言おうとか
そわっそわしながら時間が来るのを待ち劇場に入って席についてからも
遠足前日の小学生のような気持ちでワクワクして待って居ました。

この旅行で既に2つの舞台を観ているのですが
今後観る予定の舞台を含めてもストレートプレイはこの"November"が唯一。
なので僕の中にある事前情報といえば"THE Man WHO CAME TO Dinner"のみ!
あれと一緒なら先ずは他の2人が執務室で話してて
ソコに扉を開けてネイサンが入って来るんだろうなぁ

…モニター越しじゃないネイサンってどんな感じだろう
昨日マダムタッソーで散々絡んだマックスは思っていたよりも大きかったけど
確かプロフィールなら僕より少し小さいんだよね
やっばい、ネイサンがそこで演技するんだ

なんて思っていたらほぼ予定通りの時間に幕が上りました。

ネイサンソコニイマシタ。




って、え?!

あっあの主演は満を持して登場するもんなんじゃないんですか?
シェリーは最初声で慣らしてくれたじゃないですか、オスカーもそうだったそうじゃないですかッ
なのに、なに普通に座っていらっしゃるんですか!大統領!!


昨夜生まれて初めてのミュージカルとして最前列で見た"Curtains"でいくら近かろうが
舞台上と観客席は別世界だという事は十分に理解していたつもりだったのですが
ネイサンがそこに居るという現実の前には意味の無い壁でした。
しかも、心の準備なんて全く出来ていない状況での登場です…
いえ、何も主演が既に居る状況はマチネに観た"Young Frankenstein"で既に経験はしていました
でも、あの時は後ろの方に後姿で登場していたので
「え?あれ?…あれってロジャーだよね? ほらヤッパリーッ!!」
という心準備が出来ました。

でも、今回は後姿とかそんなレベルじゃないんです
客席に向かってデスクに座っているんです。

てか、そもそも、彼は"ネイサン・レイン"なんです
そりゃ、"デヴィット・ハイド・ピアーズ"も"ロジャー・バート"も大好きですが
彼はネイサン・レインなんです、ネイサンなんです、うぅぅぅ...


そんな初っ端の衝撃で頭が軽くパニック。
見事に献金目当てに感謝祭にターキーを食べなくするという計画なのに
"皆でターキーと作って儲けようぜ!"
なんて明後日の方向を向いた解釈をしていましたよ…
"No turkey day"ですよね…なんでNo turkey, No dayなんて妙な言葉に変換したのかこの頭は…
それだけじゃなく
"Laurie Metcalf"演じるスピーチ・ライターの"クラリス・ベルンステン"が
中国で子どもを出産し産休中なのですが、それを強引に呼び出します。
まぁ、向こうじゃその日に帰るって言うし、選挙前だしねぇ…
だからってチャーリーってば強いn…あっチャーリーってのは
ネイサン演じる"チャールズ・スミス"大統領の愛称ですよ
作中でスタッフからはこう呼ばれるのですが、その響きが凄くよくて密かに気に入っていますw

ま、スタッフといっても"Dylan Baker"演じる
側近の"アーチ・ブラウン"とクラリスの3人しか残っていないようですがッ
ですがこの大統領なら仕方ない、と思わせる嫌な思わせる嫌な説得力というかオーラは持っています(笑
それだけに、このアーチのサポート振りが中々にいい男でしてね!
元々、側近はクラリスと間違って覚えていたので最初は勝手な違和感を感じていたのですが
そんな違和感は一瞬で消え去ってしまうほどこの二人のコンビが大好きなんですよw

おっと、脱線、脱線。

しかも、出てきたら出て来たでクラリスは風邪を引いているらしく
「え?もしかして、これうつるんじゃね?」
とバカな心配をしてしまう程の咳き込みようでしてね
中国で買ってきたらしい…えぇその何だもう素敵というべきなのか
正直センスの良く分からないペンダントに入っているらしい子どもの写真を自慢しては帰りたいオーラ全開なんです。



辛うじて側近のアーチが反応したかな?という程度で肝心のチャーリーは尽く無視
挙句に邪魔だ座れ!と言わんばかりにソファーに突き飛ばしたりする始末でしてね

順番は前後しますが、奥様との電話での自分では何にも出来ないっぷりや
"Michae Nicholsl"演じるインディアンの"ドゥワイト・グラクル"との奥さんの訃報を死って
お悔やみを言ってたはずが気が付きゃ大喧嘩で「Fuck you too!」と叫んで電話を切る始末です
そりゃ、年齢指定されるわと思いつつも

うわぁ〜最高にダメな大統領だぁw

と色んな意味で念願かなってニヤニヤしていたのですが
ココでまたしてもコペルニクス的転回
クラリスはレズでした。


出産じゃなく養子だったんですね!
分かってないにも程があるだろうがッ!!

そんな訳で遅くなりましたが私のスタイルは一番左端の関係で時々見切れるものの
4列目というカナリ近距離から見えるネイサンをひたすらピーピングです。



ごめんなさい、英語力もそうですが何よりもネイサンが間近にいるという現実に舞い上がっていました。
僕のようなチキンに詳細な舞台の感想は期待しないで下さい…orz


そんな訳で見事にストレートプレイの壁に打ちのめされたわけですが
そんな中でも拾えたギャグは凄く面白かったです
ニ幕に入ってからは少し空間に馴染んだのか
それとも物語が"転"に入ったからか分かる部分も増えて、本当に面白かった!
後半がそれまでに比べ駆け足気味に過ぎていったのが
最初はちょっと勿体無い感じだったのですが
今考えればターキー・マンやインディアンの決着
そして結末を考えればこの位スピーディーな方が面白いですよね

たった一回ではありましたが、ネイサンのテクテク歩きや
十八番とも言うべきネイサンの役を見えたり
初ネイサン舞台として非常に嬉しい舞台でした!

また、カテコでは"THE Man WHO CAME TO Dinner"の時に見せたのと同じ品ある仕草に感動していたら
何故だか天井から大量に舞い落ちる風船がネイサンの後頭部に直撃し
ちょっと複雑気な表情でその風船を見る姿が見えてチョット得した気分w



さぁ!次はブロードウェイおなじみのステージドアだ!
と思ったら人波に流され美都様と離れ離れに
お互いに目的はステージドアだし
いざとなれば携帯で連絡を取ればいいと一足早く劇場を出たのは良いのですが




あれ?柵が無いよ?(汗


まさか、前日確認した裏側がステージドアだったりするの?!
ネイサンは出てくるのが一番早いと事前に聞いていたので
考えるよりも先に走り出していたのですが

裏は昨夜と同じく、人が疎らに歩いているだけの寂しい通りでした

え?まさか…

と思っていたら美都様から電話が入ってきたので裏も柵はないですねと報告していたら

「ネイサン出てきました!ネイサン!」


や っ ち ま っ た っ ! !

まだ出てきてから5分くらいしか経っていないはずなのに早いにも程がありますネイサン
今の位置はブロックのほぼ中心。
引き返したほうが若干近いかとも思ったんですけど
人込みを考えるとこのまま進んだ方が早い!と踏んで駆け出したのですが


自分の体力を計算し忘れていました(てへっ


たどり着いた頃には既に時遅し、うぅぅぅ...orz
一時本気で翌日のマチネをNovemberに変更しようかと思ったのですが
タイムスケジュールを確認してみたら十分間に合う時間という事で翌日改めて挑戦する事に。



詳細は長くなるので"ブログ"で不定期更新中の旅行記で書こうと思いますが
結論から言えば今度は成功しましたよ!
本当に早くて、直前までお客さんらしき人たちが出てきていたので
そのチョコンと立つ姿に最初気が付かず
「…え?もしかして…」
と微妙なところで迷っていると、こぼした一言で
ネイサンだと判明し他の出待ちの方々に1テンポ遅れて突撃したのですが
もう舞い上がってNathanって発音が出来ずネイサン、ネイサン叫んでいました、情けない...
ま、そんな訳で最初気が付いてくれなかったのですが
隣の人がサインを貰っている時に直ぐ待ちに入って無事サインを貰う事が出来ました!
この時本当なら
「貴方のパフォーマンスが観たくて日本から来ました」
とか
「貴方に会うことが出来て幸せです」
とか言う予定だったんですけどね


無理、無理、無理、無理、無理、無理、無r


いざご本人を目の前にしたら頭真っ白です。
なんとかお礼は言えたと思うのですが
ぶっちゃけた話、動き続けていたこの口が何を吐き出したか全く記憶にありません…
しかも、サインを貰っている間手元しか見ていませんでした、いえ見えませんでした。
今思うと物凄くもったいない事した!と思うのですが
正直あの時は緊張と恥ずかしさで首が上を向きませんでした、チキンです、はい...
その他から回りが原因でとんでもない事を仕出かしてしまっているしと本当に反省点も多いんですよね…
ま、僕の場合最初はソレが常なので、またかっ!と言う方が正しいかもしれないんですけど(苦笑

それにしても、舞台を離れたネイサンは本当にチョコンとしていました。

なんと言うか、舞台にたつネイサンは確かに小さいんですけど存在感は凄い大きいんですよね
なのに外だとマフラーとニット帽の関係なのかその存在感が凄く普通なんです
その事もあって最初気が付かなかったんですけどね
多分猫背も相まって益々小さく見えたんだと思いますが
この街に来てずっと見上げていた者としては
視線の変わらない(目を見えてないけど、斜め後ろからならッ)彼が益々好きになりました(笑


以上が僕のネイサンレポです。
反省点も少なからず有るのですが、彼は本当に素晴らしい人でした!
また彼の舞台を観にいけるよう自分を鍛えよう。

コラム一覧に戻る。